Furio Chirico / Furiosamente

Arti E Mestieriのドラマーのソロアルバム.

ラテンテイストあふれる軽快なフュージョンにドラマーのソロア
ルバムらしく複雑なドラムが絡みます.非常にキレのあるドラムが印
象的で引き締まった感じがしますね.

時おり地中海風味が加わって,少々エキゾチックな感じのする曲
もあります.

決してテクニック偏重で曲が印象的ではない,という風にはなら
ない,気持ち良く聴ける軽快なフュージョンと言った所でしょうか.

(2002年3月に書いたレビュー)

Freeway Jam / Pensieri Imperfetti

自主製作らしい,インストロックのアルバム.

オルガンとギターが絡むのが印象的な「古き良き時代のインスト
ロック」という感じ.数曲女性ボーカルのジャズ的な曲もあります.

セッション的要素が強く,個性という点では多少弱い面がありま
すが,かえって最近こういう雰囲気のアルバムも珍しいかもしれませ
ん.なかなか気持良く聴けます.

(2002年10月に書いたレビュー)

Deus Ex Machina / Imparis

Imparis
Imparis Deus Ex Machina

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2002年以来(?)アルバムリリースもなく,もう活動停止しているのかと思っていたら,突如 2008 年にリリースされたアルバムで 7th かな? ライブの映像を収めた DVD との 2 枚組! 動く DeM なんて!

90年代後半のアルバムのような超絶技巧超高速ヘビメタジャズロックという感じはなくなって,大人の余裕を感じさせる「まだまだもっと行けるけど抑えているよ」的超絶技巧ジャズロックです (意味不明 :-p).超ハイテクのマシンがゆっくりクルージングしているようだけど,実は動きがすごくハイテク,みたいな (余計に意味不明だ).

スピード感と前のめり感が抑えられただけで,トリッキーで思わずつんのめってしまうような曲は健在です.

全曲新曲ではないと思いますが (2 曲が過去のアルバムにも収録されていた曲のような…),またこのバンドの音楽が聴けるというのは幸せ.しかも映像付き.というわけでおすすめ.

Anima Mundi / Jagannath Orbit

キューバのシンフォニックロックグループの 2008 年作で 2nd.6年ぶりかな?

前作
はキューバらしからぬ(?)バグパイプ入りの明るい伸びやかなシンフォでしたが,今作はオーソドックスなシンフォニックロックで,イエス系かな,王道を行く作品ですね.

伸びやかなキーボードとギター,明るい開放的なハイトーンのボーカルが印象的.現代的なキャッチーでポップなメロディながら,曲の構成はメリハリのある変化に富むものですね.シンフォファンも納得のドラマチックさと,ダイナミックな演奏です.

Nemo / Barbares (+ SI Live)

フランスというより,現代のシンフォニックプログレ界を代表するバンドじゃないかと思っている Nemo の 2009 年 6th(?).買ったのは 500 枚限定とか言う "SI Live" という 15 曲入りのライブ盤付属の限定盤.

現代的なネオプログレ色とフランス独特の柔らかさの同居したバンドです.基本的には前作までの Nemo カラー全開ですが,前作まではどちらかと言うと,細かいパーツを組み合わせて,スリリングなシンフォ色を出していたという感じですが,今作はより大作指向になり,ゆったりとした大河的にゆるやかに曲が変化しながら展開・変化していくという感じで,より本格的シンフォニック作品への舵をきった作品と言えるかもしれません.

ライブ盤は前作,前々作の 2 部作の曲が堪能出来るすばらしいライブ盤でした (前々作"Si Partie 1"は未聴).