自主製作らしい,インストロックのアルバム.
オルガンとギターが絡むのが印象的な「古き良き時代のインスト
ロック」という感じ.数曲女性ボーカルのジャズ的な曲もあります.
セッション的要素が強く,個性という点では多少弱い面がありま
すが,かえって最近こういう雰囲気のアルバムも珍しいかもしれませ
ん.なかなか気持良く聴けます.
(2002年10月に書いたレビュー)
Imparis | |
Deus Ex Machina
Cuneiform 2008-09-30 |
2002年以来(?)アルバムリリースもなく,もう活動停止しているのかと思っていたら,突如 2008 年にリリースされたアルバムで 7th かな? ライブの映像を収めた DVD との 2 枚組! 動く DeM なんて!
90年代後半のアルバムのような超絶技巧超高速ヘビメタジャズロックという感じはなくなって,大人の余裕を感じさせる「まだまだもっと行けるけど抑えているよ」的超絶技巧ジャズロックです (意味不明 :-p).超ハイテクのマシンがゆっくりクルージングしているようだけど,実は動きがすごくハイテク,みたいな (余計に意味不明だ).
スピード感と前のめり感が抑えられただけで,トリッキーで思わずつんのめってしまうような曲は健在です.
全曲新曲ではないと思いますが (2 曲が過去のアルバムにも収録されていた曲のような…),またこのバンドの音楽が聴けるというのは幸せ.しかも映像付き.というわけでおすすめ.
フランスというより,現代のシンフォニックプログレ界を代表するバンドじゃないかと思っている Nemo の 2009 年 6th(?).買ったのは 500 枚限定とか言う "SI Live" という 15 曲入りのライブ盤付属の限定盤.
現代的なネオプログレ色とフランス独特の柔らかさの同居したバンドです.基本的には前作までの Nemo カラー全開ですが,前作まではどちらかと言うと,細かいパーツを組み合わせて,スリリングなシンフォ色を出していたという感じですが,今作はより大作指向になり,ゆったりとした大河的にゆるやかに曲が変化しながら展開・変化していくという感じで,より本格的シンフォニック作品への舵をきった作品と言えるかもしれません.
ライブ盤は前作,前々作の 2 部作の曲が堪能出来るすばらしいライブ盤でした (前々作"Si Partie 1"は未聴).
「鳥好きがきっかけで出会った四人が,小鳥のための環境音楽を作成目的に2000年11月結成した音楽グループ」とのことですが,「鳥のために書いた曲はまだありませんが」との言葉どおり,「鳥」を連想させる曲は全くない (^_^;) 日本のジャズロック系バンド.
サックスをフロントに,ちょっとレコメン系やカンタベリ系の雰囲気があって,コミカルな感じとシリアスな感じが同居しているような不思議な魅力.エスニックというか色々な地域の要素を含んだような曲もあって,曲ごとに何か遊び心の感じられる楽しい複雑な変な音楽です.