Atoll / Illian, J’entends gronder la Terre

Illian: J’Entends Gronder la Terre
Illian: J'Entends Gronder la Terre Christian Beya

Musea  2004-01-27
売り上げランキング : 681075

おすすめ平均  star
star再再結成アトール

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前作から 14 年の間隔を開けてリリースされた 2003 年作.

前半はプログレとは言えないが高品質なロック. フランス語のボー
カルが独特な雰囲気を出しています.後半はシンフォ的な風味をプラ
スしたサウンド.全体的に大規模な曲はないのですが,緻密な演奏と
ギターによる伸びやかなシンフォフレーズにより,実際以上にシンフォ
的な印象が強く出ています.

緻密な演奏は前後半を通じて言えることで, 安定した演奏で安心
して聞けるところはさすがです.ネオプログレ系のような派手さはな
く,どちらかというとこじんまりした曲にも関わらず,シンフォ色が
出せているのは, その緻密さとシンフォ的なソロを取るギターの安定
感のおかげかもしれません.

(2004年1月に書いたレビューを一部修整)

Asia Minor / Between Flesh and Divine

Between Flesh and Divine
Between Flesh and Divine Asia Minor

Musea  2001-01-01
売り上げランキング : 274410

おすすめ平均  star
star傑作と言って良いでしょう
starトルキッシュプログレの最高峰

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時には叙情的に静かに,時には情熱的に激しく曲が進行する 81 年の 2nd .フルートの音色も美しく物悲しく,激しい部分でも叙情 的な感じをたえず漂わせながら演奏されます.メロディも演奏も少し も古くさくない現代的な感じで,1st に比べても少しあか抜けた感じ がします.1st に比べてはテクニカルな部分が陰を潜め,叙情的・情 熱的な所が表にでてきた感じがします.とは言っても,だいたいにお いては 1st のイメージを継承しています.

こういう少し激しく情熱的 (コテコテではない) なメロディ (特 にギターなんか) は日本のフュージョンにも通じるところがあって, 日本人好みではないでしょうかね.Snow Goose 時代の Camel をもう少し情熱的に激しくしたような感じです.フルートが中 心の静かな部分は Camel っぽいです.

(昔書いたレビュー)

Asia Minor / Crossing the Line

Crossing the Line
Crossing the Line Asia Minor

Musea  2001-01-01
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フルートの演奏が特徴的なフランスのバンド Asia Minor の 79
年の 1st アルバムです.

少し Jazz 的な雰囲気を漂わせている叙情
的なロックという感じです.とは言ってもあまり叙情的な所が目立つ
わけでもありません.フルートが少しジャズ的に時には激しく,時に
は静かに奏でるメロディが印象に残ります.ギターも特徴的.2nd に
比べて曲の構成・展開が複雑でテクニカルでハードな印象も受けます.

(昔書いたレビュー)

Pentagram / Live 2005 Osaka

「関西で活動するプログレッシブ・ロックバンド」とのことです.

日本的な叙情さを持ったシンフォフュージョン/ジャズロックという感じですね.ちょっと録音が悪いので,全貌が掴みにくいのですが,美しいメロディを持ったフュージョンという感じです.プログレファンだけじゃなく,フュージョンファンにもオススメかも?

Minimum Vital / Capitaines

Capitaines
Capitaines Minimum Vital

  2009-03-03
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2004年以来の 8th (?) アルバム.私の大好きなバンドの一つで,もう活動停止したのかと思っていましたが,うれしい誤算でした.

1st のクールなフュージョン的な音楽から,最近のフレンチポップス的へと変化をしつつも,根底に流れるモノは共通していて,一聴して「Minimum Vitalだ」と分かる音楽でしたが,今作も更に変化をしつつ,やはり Minimum Vital らしさは変わらずという感じです.

音楽的には,最近の Vital Duo とかソロアルバム辺りの流れを汲んでいて,若干アコースティックで中世的な音楽に変化しています.ワールドミュージック的なところもありますが,盛り上がった辺りとかギターソロなんかは今までの Minimum Vital の雰囲気ですね.