Arti E Mestieriのドラマーのソロアルバム.
ラテンテイストあふれる軽快なフュージョンにドラマーのソロア
ルバムらしく複雑なドラムが絡みます.非常にキレのあるドラムが印
象的で引き締まった感じがしますね.
時おり地中海風味が加わって,少々エキゾチックな感じのする曲
もあります.
決してテクニック偏重で曲が印象的ではない,という風にはなら
ない,気持ち良く聴ける軽快なフュージョンと言った所でしょうか.
(2002年3月に書いたレビュー)
Imparis | |
Deus Ex Machina
Cuneiform 2008-09-30 |
2002年以来(?)アルバムリリースもなく,もう活動停止しているのかと思っていたら,突如 2008 年にリリースされたアルバムで 7th かな? ライブの映像を収めた DVD との 2 枚組! 動く DeM なんて!
90年代後半のアルバムのような超絶技巧超高速ヘビメタジャズロックという感じはなくなって,大人の余裕を感じさせる「まだまだもっと行けるけど抑えているよ」的超絶技巧ジャズロックです (意味不明 :-p).超ハイテクのマシンがゆっくりクルージングしているようだけど,実は動きがすごくハイテク,みたいな (余計に意味不明だ).
スピード感と前のめり感が抑えられただけで,トリッキーで思わずつんのめってしまうような曲は健在です.
全曲新曲ではないと思いますが (2 曲が過去のアルバムにも収録されていた曲のような…),またこのバンドの音楽が聴けるというのは幸せ.しかも映像付き.というわけでおすすめ.
In Ogni Luogo | |
Finisterre
Musea 2001-01-01 |
アルバムを出すごとにジャズロック色を強めていく彼らですが,こ
のアルバムでも前作よりさらにジャズロック色を強めています.激しい
ギターはそのままで,演奏がよりジャズロック的になっているような気
がします.
とは言っても,それまでの彼らの特色のシンフォ色も十分に感じら
れて,それが良い味を出しています.曲の展開はモロシンフォという感
じで,それと激しいジャズロック色が良い感じで均衡しています.エモー
ショナルな感じは失わずに,曲の感じがほどよくテクニカルな感じになっ
ている所が魅力です.ヴァイオリンの情熱的な感じも良いです.
それから,彼らはアルバムを出す毎に演奏のテクニックも向上して
いる所が感じられて(笑),次が楽しみになりますね.曲は素晴らしい曲
で文句なしですので,これで技術がどんどん向上していけば向かう所敵
なしのバンドになるでしょうね.
(1999年10月に書いたレビュー)
イタリアのハイテクジャズロック集団の唯一のアルバムです.ギター
とエレピ中心の硬派なジャズロックと言った所です.
ジャズロック/フュージョンという枠の中で様々なタイプの音楽を
やっている感じで,出だし RTF 風の格好の良いジャズロックだったの
で,こういう感じでずっと続くのかなと思ったら,もう少しドライな感
じのジャズロックから,少しメロウな感じのフュージョン風の曲までやっ
ています.どの曲も退屈しない緊張感に溢れた曲ですばらしいです.
同じメンバーで Flea というバンド名でアルバムを出していますけ
ど,そっちは Etna とは全く違うハードロックで,メンバーの懐の深さ
を感じます.
(1999年10月に書いたレビュー)