4th アルバム.1st はクリムゾン系の強迫的なジャズロックでしたが,作品をリリースする度に,贅肉を削ぎ落とし,一つ一つの音を鋭利にしていくという感じで進化してきました.
この作品はもうジャズロックというよりは,フリージャズという感じで,最小限の音から鋭い音が攻め込んできます.ベースの音が印象的です.
全 16 トラック,全て即興という意味なのかな? 全て "Approximatio" という曲なのかな? 曲目らしきモノが載ってません.
アメリカのコンポーザー/ギターリストの Kimo Williams を中心としたバンド (?) の作品.1990 年の作品のようです.
Kimo Williams という人の事は全く知らなかったのですが,このアルバムには参加メンバーとして Kenwood Dennard, Victor Bailey, Mike Stern, Vinnie Colaiuta 等が参加しているということで買ってみました.
1990年作ということで,時代を感じさせる音なんですが,ゴージャスなフュージョンという感じで良いです.ベトナム (?) 戦争をテーマにした (?) コンセプト作品のようで,シンフォニック的な所もあり,なかなかスリリングな出来です.
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ヨーロッパのインディアン ピエンツァ・エスノーケストラ インディペンデントレーベル 2006-07-25 |
フランスのエレクトリック・ハーディ・ガーディ奏者 T.Bruneau に One Shot のギターリストとドラマーが参加したバンドのライブ.ギターリストはベースを弾いてますが.
ハーディ・ガーディって知りませんでしたが,ヨーロッパの古楽器で,ハンドルみたいなのを廻して弓をこすって音を出すようですね.
音楽は東欧 (ハンガリー方面とかバルカン) の民族音楽/ダンスミュージックという感じのメロディに,かなりの音圧のベースとタイトなドラムが重なる,高速フォークダンスミュージックという感じ.かなりの疾走感と重量感が味わえます.
音楽の性格上,曲を通してはちょっと変化に乏しいような気がしますが,そんなことは吹っ飛ばす迫力と疾走感ですね.
"Pat Metheny Brad Mehldau: Vol.1" なんてアルバムが出るみたいですね.9/12(日本盤は9/27)発売予定みたいです.
シリーズ化もされるみたいですし,楽しみですね.