It Bites / When the Lights Go Down

再結成した It Bites の 2006 年のツアーからのライブ盤.

It Bites って 2nd (?) の "Once Around the World" (1988) を,出た当時かなり聞きまくった記憶が.ポップでキャッチーなロックながら,高度なテクニックに裏打ちされたプログレ的な展開が特徴のバンドという記憶が…

このライブ盤を聴いての印象は,「あれ?It Bites ってこんなにプログレ色がなかったっけ?」ということ.とはいえ,なつかしー,と思える曲満載ですし,It Bites 色はしっかり出ていて,It Bites を聴いている感はかなりのレベル (当たり前ですが ^^;) で,最近こういうポップなロック聴いてなかったので,結構気に入って聴いてます.ギター&ボーカルは Kino, Arena の人なんですね.違和感はないですね.

新曲が一曲入っていて,この曲がなかなか.個人的には結構ツボにはまったバラードで,思わす口ずさんでしまいます.:-)

Eberhard Weber / Stages Of A Long Journey

Stages of a Long Journey
Stages of a Long Journey Eberhard Weber

ECM  2007-07-24
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2005年3月にWeberの65歳の誕生日を祝って,出身地のStuttgardで行われたライブを収録したライブ盤.

Weberのアルバムってあまり聴いたことないので知りませんが,Weberの代表作が揃っているみたいですね.SWR Stuttgard Radio Symphony Orchestraとの競演に加え,Gary Burton, Jan Garbarek, Rainer Brüninghaus, Marilyn Mazur, Wolfgang Dauner といったそうそうたるメンバーでの演奏です.

Symphony Orchestra との競演曲は,全体的に優しい美しい雰囲気がありますが,Orchestraの奏でる優しい雰囲気の中に,各メンバーの独特な控えめな緊張感が同居している不思議な雰囲気があります.

特に気に入ったのが4曲目のGarbarekとのデュオの演奏の曲.独特な空間と緊張感のある演奏が秀逸.

ファンにはおすすめとか,ECMファンにおすすめとか,微妙なレビューが多いのですが,そんなことは決してないです!! 5回ぐらい静かな所でじっくり聴けば,その世界に静かに浸れること請け合いです.携帯オーディオプレーヤで外で聴く音楽ではありません.

Spaced Out / Live At The Crescendo Festival

カナダの超絶技巧ジャズロックバンドの 2006 年のライブ.2007年リリース.

なんかスタジオ盤以上とも思える超絶技巧で迫ってきます.スピード違反とも思えるドラムとベースがバキバキパキパキと倍速で進んでいきます.:-p 3人の演奏と思えない音数.スピード出しすぎでちょっと粗さが目立つ所もありますが,これはライブならではの勢いということでマイナス面としては出てきてはいないですね.

テクニック面からのアプローチで作った (悪い意味ではないよ) ような曲中心ですが,妙に印象に残る部分もあります.

Michael Brecker / Pilgrimage

Pilgrimage
Pilgrimage Michael Brecker

Heads Up  2007-05-22
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Michael Brecker の遺作,ということですが,死という雰囲気を感じることは全くないですね.とにかくパワフルにいつも通りの演奏を聴かせてくれるという感じです.これを聴いていると,まだまだ新作が出てきそうな感じすらします.

Foxtrot / A Shadow of the Past

Kerrs Pink に在籍したギターリストによるバンドの 1984 年作で唯一のアルバム.

バンド名からすると Genesis 系か? と思われますが,音はどちらかというと Camel っぽい雰囲気です.コテコテにならない程度の泣きのギターが印象的で,ボーカルは後期の Camel という感じが.確かに Kerrs Pink に似た感じもしますね.

ゆったりとした叙情的な曲で,プログレ度はそれほど高くないような気がしますが,聴いていると結構味があります.