Benoit Moerlen / Rocking Roller

Gong, Pierre Moerlen’s Gong, Gongzilla 等で有名なヴィブラフォン,マリンバ奏者の 2011 年の 1st アルバム.キャリアが長いのでソロアルバムが初めてというのは意外でした.

曲は比較的バリエーションに富んだ感じですが,全体的に落ち着いた気持ちよいフュージョンという感じです.ただ単に落ち着いているだけでなく,マリンバによる跳ねるような躍動感があったりして,かなり独特のおもしろい音楽ですよ.気楽に聴ける感じがよいです.

Bill Whelan / Riverdance Music From The Show

Riverdance: Music From The Show
Riverdance: Music From The Show Bill Whelan

Decca U.S. 2000-01-01
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Riverdance というアイリッシュダンスを中心にヨーロッパ全般のダンスの要素を取り入れたショーの音楽 (らしい ^^;).音楽の方もアイルランドのトラッドをベースにヨーロッパ各地の音楽との融合を図り,伝統楽器を中心に美しいコーラスなども入ったアコースティックな感じの音楽です.オーケストラやコーラスが効果的に使われています. ロックやクラシックなど様々な音楽の要素を取り入れた感じの音楽です.
静かなメロディで音楽は始まり,徐々にアコーディオンなどが加わり盛り上がっていきます.アイリッシュダンスの床を打つ音が曲をさらに盛り上げます.民族音楽的色彩を強く感じさせますが,それだけではなくうまい具合いにいろいろな音楽がミックスされているような感じでおすすめです.
さすがにショーの音楽だけあって,CD 1 枚という単位で聴くべきもので,一貫したテーマがあるという点,様々な音楽の融合という点からプログレッシブロックとして語る事もできる音楽で,シンフォプログレファンにもおすすめです.
(昔書いたレビューに加筆・修正)

Quorum / Klubkin’s Voyage (Клубкино Путешествие)

ロシアのバンドの 2011 年デビュー作.
ロシアには珍しいカラッとした明るい感じの正統派シンフォ作で,王道を行くような感じがします.
ネオプログレ的な明るさがあって,ロシアのロックにありがちな影がないんですが,それでもロシア的なぴちっと計算されたクラシックのような緻密さはあります.インストパートはスケールの大きさとたたみかけるような展開が気持ちよいです.
ヴォーカルがロシア語なのもあって,所々「ロシア感満載キタキター」と感じる所もうれしいところです.

Nemo / Revolution

Revolusion
Revolusion Nemo

CD Baby.Com/Indys 2011-05-10
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2011年作で 7th アルバム.

現代的なシンフォニックプログレバンドで,コンスタントにアルバムをリリースしています.キャッチーで親しみやすいメロディと,シンフォ系のダイナミックでスケールの大きなサウンドが特徴的なバンドで,このアルバムでもその味は変わっていませんが,全体的に少しシンプルでタイトな音がする部分が多いような気がします.

24分の大作とか聴き所満載.

Serge Bringolf / Strave

ストラーヴ
ストラーヴ セルジュ・ブランゴルフ

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1980年リリースの 1st アルバムの模様.

マグマに影響を受けたドラマーによるジャズロック作品ということで,マグマと比較してしまうんですが,妖しげな女性スキャットが入った攻撃的な所はマグマな雰囲気が出ていますが,ホーンセクションが前面に出る辺りは,ヨーロッパのジャズロックの演奏を想像させたりします(United Jazz + Rock Ensemble とか Nucleus とか).ヴィブラフォンの演奏は妖術的な空間の広がりを感じますし,その他ヴァイオリンやフルートなど,マグマとは違う個性を感じますね.よりジャズ的な熱い演奏の印象が強いです.