2013年の音楽振り返り (2) 〜 デスメタル + 女性ボーカル

ちょっと間が空きましたが第二弾.

元々透き通るような女性ボーカルがお好みで Iona とか,ゴシックメタルの走りである? "The 3rd and the Mortal" なんかも好きでした.という流れと,Opeth でデス声のタイプによってはデス声アレルギーがなくなった所に出てきた,女性ボーカル+デスという流れ,があるのかどうかは知りませんが,その構成のバンドに 2 つ出会えて,2013 年はかなり聞き込みました.

まずはメタル人口密度世界最高の北欧から,Amaranthe.女性ボーカル+ハイトーンボーカル+デスのトリプルボーカル.これだけで豪華さ満点ですね.日本人にもフィットする北欧独特のキャッチーでドラマチックなメロディ全開.アルバム全体で曲のバラエティがない気がしますが,それを超える私好みのキャッチーなメロディが続出です.買ってから,直前に来日してたのを知り,行けなかったのを後悔したバンドです.

そして同系統のメタルをもう一枚.ギリシャのデス声+女性ボーカルのバンド Seduce the Heaven のデビュー作らしい "Field of Dreams".これも Amaranth ほどのキャッチーさはないにせよ,プログレメタル的な展開を見せながら,デスと女性ボーカルによるキャッチーなメロディは思わず繰り返し聴いてしまいました.

そういえばデス入り曲中心の Opeth のライブも行きましたよ.こちらも良かったです.:-)

2013年の音楽振り返り (1) 〜 Änglagård 来日

今年に入ってもう 2 ヶ月経ちましたが,2013 年の音楽振り返りを.世の中の話でなく,あくまで私の中での 2013 年に私が体験した音楽の中で特に印象残ったものをいくつか紹介しようかなと思います.

Änglagård 来日

何を差し置いてもまずはこれでしょう.私が本格的にプログレにのめり込み始めた 1990 年代初旬,新しいバンドが出てきたり,再発が続いてプログレが盛り上がった頃がありましたが,その頃のプログレ復興を担った代表的なバンドの一つで,是非観たいと思いながらも,その後解散したりしてもう観られないかと思ってたバンドが 2012 年にアルバムをリリースし,ついに来日したわけです.もう来日を知った瞬間川崎遠征を決めて,夜行バスで行ってきましたよ.

ライブ自体はクリムゾンプロジェクトの前座ということでしたが,もちろん一部の人にとってはこちらが目当て.もちろん私もです.演奏の方は CD の再現という感じで,寸分の隙もないという感じの演奏で大満足,涙が出そうになりましたよ.もろにクリムゾン目当ての人も多くて,結構船をこいでる人が多かったですがもったいない!

あ,もちろんクリムゾンプロジェクトもステージに現れた瞬間のオーラといい,最初の音が出た瞬間の迫力といい,さすがの演奏で,プログレだとかプログレでないとか関係なく圧倒されましたよ.

Girls Generation / Love & Peace

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少女時代の 2013 年新譜.

ここ最近の少女時代の曲のイメージのどちらかというと縦ノリ系の曲が中心ですね.私もどちらかというとそちら系が好きですね.さすがたくさんメンバーがいるからボーカルも良く聞くと結構複雑に絡み合っていて重厚ですよ.これはライブ行ってみたいかも.

Anna Maria Jopek & Friends with Pat Metheny / Upojenie

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(↑ Amazon が Pat Metheny 名義で売ってるけどちゃんと売ってほしい)

ポーランドの女性ボーカルの 2002 年作.来日もしてたみたいですね.

Pat Metheny との共作で,作曲とプロデュースも Metheny が手が けている作品とのこと.ライナーが全てポーランド語のようなので, 誰が何の楽器で参加しているのかちょっと分からないですが,Mino Cinelu も一曲参加しているようです.

一応女性ボーカルがメインって事なのか,Metheny らしさは多少 抑えながらという感じの曲が多いですが (それでも一聴して Metheny とわかりますけどね),Metheny の美しい幻想的なアコースティック ギターに透き通った水の流れのような女性ボーカルが重なる曲が,繊細な感じで美しいです.

何曲か Pat Metheny Group の曲も入っていて,ちょっとエスニッ クな味わいの女性ボーカルによる Are You Going With Me? はなかな か面白い仕上がりで,この曲に関しては Metheny 節全開という感じ です.

(2003年に書いたレビューに加筆)