Cast / Power and Outcome

かつての B 級感はどこへやら、定期的に高品質なシンフォニック・ロックを提供してくれるメキシコの Cast の 2017 年作です。

今回も、畳みかけるようにめまぐるしく展開していく Cast 節は健在。南米独特の優しいメロディから畳み掛けるような演奏といいながらあまり忙しい感じはしません。

1 曲目から、前作から加入のヴァイオリニストによるドラマチックながら、なぜか南米の香りが漂ってるように思えるのは気のせいでしょうか? 序盤のギターはメタリックですね。

Cast といえば、どちらかというとメロディとギターの独特の柔らかさによるシンフォ感が特徴だった気がしますが、このアルバムではキーボードによる、はシンフォニック・ロック的なビンテージ感がこれまで以上に増している気がします。

もう Cast は全く試聴せず、アルバム出たという話を聞いたらすぐに購入しますが、今回もその信頼にしっかりこたえてくれる良作です。

Tahiti Japan Live in Osaka @ Taisho Azeria Hall

Tahiti の大阪ライブ、2 日目の 1, 2 部に行ってきました。

Tahiti は日本デビューのアルバムを買ったのと、IU さん主演の 最高です! スンシンちゃん (최고다 이순신) (視た当時は「最高だ、イ・スンシン」というタイトルでした) のテーマ曲を歌ってたので知っている程度で、メンバー名や曲名もほぼ知りませんでした。

直前にメンバーのひとり、ジスさんが体調不良で来日できないとのことで、4 名での来日でした。

というわけで、1 週間前くらいからアルバムの曲を聴いて予習をしていきました。

会場は先週の Stellar と同じ会場。男性アイドルグループのライブと時間入れ替えというのも同じでした。観客は 60 名前後でしょうか。1 部はギリギリに着いてしまったので、既に入場が始まってしまっていて、たぶん当日券の人よりも後に入場しました。

ステージも同じくなんの飾りもないプレーンなステージでした。Tahiti 素人だし隅っこでおとなしく…、と思いましたが、この人数だと最後に入場でも前から 3 列目に座れてしまっておとなしくという感じにもならず :p

会場が暗くなって Tahiti メンバーが出てきてパッと見思ったのは、ショートなアリさんとミソさんがキレイだなあと。みんな事前に公式ページのプロフィールページで名前と顔は確認していましたが、全然印象が違ってやぱり動いているアイドルはみんなかわいくてキレイです (当たり前)。プロフィール写真ではミンジェさんが一番好みっぽかったけど、実際見るとミソさんかなと。

司会もなく、日本語が少し得意そうなジェリさんが中心になって、その次に日本語得意そうなアリさんと会話するという感じでしょうか。

曲は一応予習はしていったので、分かる曲ばかりで良かったです。1 部と 2 部は曲はほぼ同じだったと思いますが (セトリ覚えてないので自信なし)、構成はがらっと変えてました。1 部は “SKIP” は中盤〜終盤に歌ってたと思いますが、2 部は最初とか。あとは「イ・スンシン」主題歌とか “Phone Number”、”Oppa you’re mine” とか歌ってたのは覚えてます。

ソロステージも 1 部はアリさんのソロステージ、2 部はそれ以外のメンバーがそれぞれ歌っていまいた。ソロでもメンバー全員の歌唱力が感じられました。アリさんも歌唱力高かったです (1 部で記憶ちょっと曖昧w)、ミソさんが歌ったソウル色の濃い曲の迫力もすごかったです。ミンジェさんはバラード曲をしっとりと、ジェリさんは日本語曲歌ってました (バラード系の J-POP 曲で知ってたけど曲名思い出せなかったしもう忘れたw)。

あとは他アーティストの K-POP 曲でダンスだけするコーナーが 1 部は 2 曲、2 部は 1 曲ありました。1, 2 部共通だったのは I.O.I の曲 (“Pick me” だっけ?) で、1 部のもう一曲は AOA の “Confused” だっけ。

あとは簡単なゲームというかクイズコーナーがありました。1 部はメンバー全員の血液型を言って、というものでひとりだけ挙手、2 部はメンバー全員の好きな色を言うというもので、こちらはひとり不正解、もうお一人が正解されていました (ペンライト掲げるときの色と好きな色が違うというところが鍵だった模様)。

2 部ではクイズのあとに質問コーナーみたいなことをやって、初めて好きになった曲は?という質問に答えてましたが、ひとり歌い出すとみんなハモったりボイスパーカッションしたり。アドリブでもキレイにハモれたりとさすがでした。

ステージ全体を見て思ったのは結構ユルいですね。メンバー全員の性格でしょうか。1 部は会場が暑かったのですが、アリさんが汗だくで、途中で汗をふきにステージ脇に引っ込んだのに続いて、日本語の得意なジェリさんも一緒に引っ込んでしまって、残されたふたりが「日本語がダメなふたりが残った」と言って困ってました (会場爆笑)。手持ち無沙汰に困って、じゃんけんをやりだして勝ったほうが相手を叩くとかやってました。

2 部では数曲歌った後、ステージ上でミンジェさんが「ちょっと待って」とジェリさんと相談を始めて、「ここでゲームコーナーです」とか。クイズの後の質問コーナーでは、最初の人の質問はメンバー誰も聞いてなくて質問と全く違う答えをしていたり。

1, 2 部とも 1 時間ちょいのステージだったと思いますが、歌も彼女たちの楽しさ、魅力も感じられるステージだったと思います。2 部はアンコール曲がイ・スンシンテーマ曲 “I don’t know” でした。

1 部では全員チェキと、ミソさんとチェキを撮影しましたが、2 部まで見て「せっかくだから全員とチェキするか」という気になって、結局 3 枚買って撮ってもらおうとしたら、ミンジェさんに「ミソ以外。ミソはキライ?」とか散々突っ込まれました。チェキ会の時もとにかくみんなそこら辺のファンとも気軽に話したりとなんでもありでしたね。チェキのポーズも男性と抱き合うような感じのがあったり、かなりのサービス満点さでした。私は腕組んで撮影してもらいました (アップで撮影してもらおうと思っていて言うのすっかり忘れてたのが残念)。

彼女たちのライブはアンコールが撮影自由なんですね。特にアナウンスもなくファンもみんなわかっていて、アンコールになるとみんなカメラの準備を始めて一斉に撮影しだすという。私はうっかり当日コンデジを忘れてしまって、いつも以上にヒドい写真しか撮れませんでした、残念!!

ミンジェさん、当日は特にハイテンションでした。いつもですか? 親しみやすい美人という感じですね。

最後ハイテンションすぎて、みんなステージから引っ込んだ後もひとりだけ残って、ファンからの「セクシーポーズ」とか「可愛いポーズ」とかいうリクエストにだいぶ応えてました😂(↓かなりピンボケですがw)

ミソさんはちょっと気品のある感じの美人ですね。キレイでした。

アリさんはとにかく若いパワーに溢れてる感じでした。常にステージ上で他人が話してる時にちょっかい出したり、他のメンバーのソロステージで引っ込むときもなかなか引っ込まずにファンと話してたり。

ジェリさんは日本語力なかなかですね。一緒にチェキ撮ってもらったときの顔が特にかわいくて気に入ってます。

5 人揃うライブがあればまた行きたいですね。

(おまけ) お客さんがこのくらいの人数になると、かなり知り合いばかりみたいで、開演前はみんな挨拶しまくりで、客席全員知り合いちゃうん?と思うくらいで、ライブに行ってボッチ感味わいました (良くみる顔の方は多いのですが、そういう輪に入っていないので)😅

The Chick Corea Elektric Band Japan Tour 2017 @ Sankei Hall Breeze

The Chick Corea Elektric Band のライブに行ってきました。

会場はサンケイホール・ブリーゼ。このホールは初めてでした。結構良い音ですね。900 人ちょいでこじんまりとしたホールです。

エレキバンは 1st とライブ盤とあと 1 枚程度しか持ってなくて、1st の曲くらいしか覚えてないので、知らない曲が多かったですが、エレキバンだったら知らない曲でも楽しめるだろうと思って予習なしにいきましたが、その通りで圧巻の演奏で楽しめました。久々に Fusion を堪能しましたよ♪

チックは「チューンしてる」とか言いながら数音鳴らしただけでもうチックの音ですね。

アンコール 2 回を含む 2 時間を少し切る程度のライブでした。アンコール 1 回目はステージ脇に引っ込まずにそのまま演奏でした。

分かった曲はそのアンコール 1 回目の曲で “Got a Match?”、最初チックが短いフレーズを弾き、会場の観客にそのフレーズを歌わせるというのを延々繰り返して (客席も最初の方からちゃんと応えていたので、エレキバンのライブでは定番ですか?)、そこからそのままなだれ込むという展開でした。この演奏は本当に圧巻でした。

一番印象に残ったのは Dave Weckl のプレイです。いまさらですけど、Dave Weckl いいですね♪ サンケイホール・ブリーゼの音響も良いのか、2 階席で観ていたにもかかわらず、すごい迫力で迫ってきていました。

しかし、チック、まだまだ若いですね。やることも演奏も全く衰えてる感じがしません。

Persefone / Aathma が今年の Top 10 に入りそうな勢いの名作

ピレネー山脈の公国アンドラのプログレッシヴ・デスメタルバンド Persefone の 5th アルバム。大体 4 年ぶりの作品でしょうか。

Persefone はデスメタルが聴けるようになって以来、Opeth と共に最も良く聴いているバンドのひとつで、前作の “Spiritual Migration” は特に好きで今でもよく聴いています。

その後、ギターとドラムが変わっているから、音楽性はどうなるかな? とちょっと心配でしたが、前作と同等かそれ以上にプログレッシヴな作品に仕上がっていて安心しました。前作をより深化させた作品という感じ。

前作同様にとにかくギミックに富んでおり、強弱のメリハリがついており、動と静の対比、スピードの緩急の変化、デスヴォイスとクリーンヴォイスの変化、インストパートのメロディアスさとデスヴォイス部分の荒々しさの対比と、めまぐるしく変かして展開していくプログレッシヴなメタル作品に仕上がっています。前作よりは少しデス声の比率が増したのかな?

テクニカルかつエモーショナルなメロディは比較的日本人好みなのかもしれません。

まだ 2 月ですが、メタル分野で今年ベストの候補に入る予感です (そもそも 1 年を通して聴くメタル作品そんなにないし〜)。分野をまたいでも Top 10 に入る予感の名作です。メタルとしてだけでなくかなり高品質なプログレ作品でもあるのでは?

(追記) そして、どう聴いても Cynic だよな、って曲ありますが、それもそのはず Cynic の Paul Masvidal がゲスト参加してるんですね。すごい組み合わせだ😂