Daal / Dodecahedron

イタリアのバンドの自主制作盤 2012 年作.
北欧の Anekdoten や Anglagard を思わせるメロトロン等による陰鬱な音で幕を開けます.全体的に暗い陰が感じられる音なのですが,サウンド自体はオープニングのヴィンテージプログレ的なサウンドから,徐々にチェンバー色とアヴァンジャズ色のあるサウンドへと変化していきます.時折土着的なサウンドや,シンセミュージック的な浮遊感のある音になったり,こってりしたギターのサウンドが顔を出したりと,底辺を流れる雰囲気は共通しながらも,曲によってバラエティ豊かです.暗い感じではありますが,邪悪な感じはしなくて物悲しげな感じです.