7/30 付け読売新聞『編集手帳』

半分マジメ,半分ネタです 🙂 もう全面殆ど私の想像の産物を元に意見を書いてるだけなので,ハズしてる部分は多いと思いますが,大手新聞の一面にプログレという言葉が載った喜びで書いております.

2012 年 7 月 30 日の読売新聞朝刊の「編集手帳」が「プログレと小沢一郎」(超訳 :-p) というお題でした.画像は保存しましたが,貼るわけにもいかないので,所々引用しながら…

1970年代、プログレッシブ・ロックが一世を風靡した。(中略)知的で深遠な主題と、総大かつ複雑な構成曲構成でロックの地平を広げた◆80年代以降、プログレは衰退する。

この部分の説明はすばらしい.まあ,言い古された言葉なのかもしれませんが,プログレを短い言葉で良く現していました.

今なお健在のプログレバンドによる昔の人気曲主体のコンサートを観ると、感動と同時に、音楽家の才能の限界と時間の非情さも感じる

きっとプログレをリアルで体験した世代の方が、70年代メジャーの大御所バンドのライブを体験して、感動と共にこの記事を書こうと思いついたのを妄想しています。

しかしながら、きっとこの方はメジャーバンドの衰退と共にプログレから離れ、その時点でプログレの時間が止まったまま今を迎えて、大御所バンドの再結成やらのライブをご覧になっていると,これも妄想ですが,勝手に想像しています.

私もリアルでプログレを体験した世代ではないので,後追いの知識ではありますが,メジャーバンド衰退後パンクの台頭とプログレの凋落の裏側で,コアなプログレマニアによるプログレは脈々と受け継がれ,細々と残っていったのだと思っています.もちろんプログレが忘れられないアーティストのインディーズのレイヤーでのプログレ作品のリリースは細々と続きますし,プログレマニアによる「本来プログレでないもののプログレとしか聞こえないロックの発掘」が続いたのだと思います.辺境ロックの発掘なんかがそうです.70年代のように音楽の主流にはなることはなくても,本当の意味でのプログレッシブロックは死んではいなかったのでしょう.

もちろん,これはプログレが本当の意味で生きながらえたとは言えないと思います.しかし,この流れがあったからこそ 90 年代に CD の再発の流れと若手バンドによるプログレ復興の動きが起こります.もちろん 70 年代の化石のような音をやっていただけでは,本当の意味のプログレではないでしょうけど,この復興は古典としてのプログレをベースとしながら,90 年代ならではの音や要素を組み合わせ,本当の意味でのプログレッシブな要素を充分に含んでいたと思います.

CD再発が一段落して,90年代の復興バンドの動きも落ち着き,今は再びそれほどの盛り上がりを見せない時期に入っているかもしれませんが,NHK の「プログレ三昧」などを聞いていると,若い世代のプログレマニアも出てきているようですし,かくいう私も現役世代ではないもののずっとプログレマニアで新しいプログレをさがしています.「プログレ三昧」でかかったインドネシアのバンドが一躍アマゾンのMP3ダウンロードランキングのトップに躍り出たのなどは,70年代の化石のような音楽だけをやっていただけでは起こらなかったことではないでしょうか.

そういう意味では記事中の

長年の固定的な小沢支持者に加え、若い新規ファンを開拓してきた点はプログレバンドも学ぶべきかも知れない

という部分は実は逆で,『新しいプログレバンドと再発で若い世代も少数ですが確実に取り込んで,未だに細々とも死滅しないプログレ』を小沢氏が学んでいるのではないかとも言えますね.特に小沢さんは開拓はしているものの,政治の主流とはなっていない所までなぞっているとも言えるのかもしれません.

お粗末でした.:-p

(追伸) あまり真剣に取らないでくださいね.少しのネタでも延々ソレで盛り上がろうとするプログレマニアの性とでも… ^^;