Bubu / Anabelas

1978年の唯一の作品.

この時代の中南米ではどちらかというと異色な感じのするサウンドです.フリージャズ,クラシック,アヴァンギャルド風の要素が渾然一体となって迫ってきます.管楽器の分厚いサウンドが印象的.最近はチリ方面からクリムゾン系のヘヴィなサウンドのバンドが結構出てきてますが,それと共通する点もありながら,一線を画するオリジナリティがあります.

出だしはクリムゾン+Sun Ra 的な雰囲気で,この手の雰囲気のまま行くのかと思ったら,シンフォニック的なサウンドが顔を覗かせたりもします.

ヘヴィな分厚いサウンドを一分の隙もなく演奏していくという感じで,演奏力,曲,アレンジ等,すべてに渡って中南米トップクラスのアルバム.今聴いても全く古さを感じません.