Nemo / Barbares (+ SI Live)

フランスというより,現代のシンフォニックプログレ界を代表するバンドじゃないかと思っている Nemo の 2009 年 6th(?).買ったのは 500 枚限定とか言う "SI Live" という 15 曲入りのライブ盤付属の限定盤.

現代的なネオプログレ色とフランス独特の柔らかさの同居したバンドです.基本的には前作までの Nemo カラー全開ですが,前作まではどちらかと言うと,細かいパーツを組み合わせて,スリリングなシンフォ色を出していたという感じですが,今作はより大作指向になり,ゆったりとした大河的にゆるやかに曲が変化しながら展開・変化していくという感じで,より本格的シンフォニック作品への舵をきった作品と言えるかもしれません.

ライブ盤は前作,前々作の 2 部作の曲が堪能出来るすばらしいライブ盤でした (前々作"Si Partie 1"は未聴).

Zao / In Tokyo

In Tokyo
In Tokyo Zao

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Zao の 2004 年 6 月の東京のライブを収録したもののようです.KBB の 壷井彰久氏が参加.

Zao というと個人的には後期の方のアルバムの印象が強くて,「Magmaっぽい」というのはあまり感じてなかったのですが,これは結構 Magma っぽいなと感じますね.そういう意味では "7L = Z" 辺りの雰囲気に近いんでしょうか.スキャットが目立つからそう感じるのかもしれません.

スキャットも良いのですが,Yochk’o Seffer の Sax のソロなんかが格好良いなと思います.

Minimum Vital / Atlas

Atlas
Atlas Minimum Vital

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おすすめ平均  star
star個性のレヴェル・アップ

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前作の流れを組むポップなサウンド.前作より情熱的な雰囲気は後退してストレートな明るさが前面に出ているかな.バロック風の雰囲気を漂わせた,明るいポップなロックという感じです.

あと,前作は女性ボーカルの方が男性ボーカルより前面に出ていた感じでしたが,今回は男性ボーカルの方が前面に出ているか,同じ露出度か,という感じですね.

(2004年6月のレビューに加筆)

Pierre Moerlen’s Gong / Leave It Open

リーヴ・イット・オープン(紙ジャケット仕様)
リーヴ・イット・オープン(紙ジャケット仕様) ピエール・ムーランズ・ゴング

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1981年作.Pierre Moerlen’s Gong の特徴である,ミニマル的なフュージョンミュージックですが,前のスタジオ作である "Time is the Key" (1979) がアンビエント的な要素が強く,若干フュージョンから離れたような印象を受けたのに比べて,こちらは,"Time is the Key" 同様,ゆったりとした音楽なのですが,フュージョン的に感じます.特に17分以上あるタイトル曲が秀逸.

それまでの Pierre Moerlen’s Gong 名義以前からの特徴と,"Time is the Key" の雰囲気がうまく均衡を保った名作ですね.

Pierre Moerlen’s Gong / Live

ライヴ(紙ジャケット仕様)
ライヴ(紙ジャケット仕様) ピエール・ムーランズ・ゴング

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おすすめ平均  star
star1979年のライブ
starうれしい日本盤発売。DOWNWIND時のライブ。

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"Downwind" 発売当時の 1979 年のライブ.

曲は Pierre Moerlen’s Gong という名前になる前の曲も交えて収録されており,パーカッシヴなゴングの魅力が堪能出来る好作品に仕上っています.

Mike Oldfield と Didier Malherbe が "Downwind" でゲスト参加.ビブラフォンやマリンバによるミニマル的なリフの上で伸びやかでテクニカルなフュージョンサウンドが演奏されます.他のアリスタ作品がミニマル的だったり,ポップな方向に流れていたりする中で,ストレートなジャズロック作品と言えるでしょう.

今回紙ジャケで再発された物の中では一番ジャズロック的な演奏ですね.Bon Lozaga も参加しており,後の Gongzilla の原点と言えるのかも?