4th アルバム.1st はクリムゾン系の強迫的なジャズロックでしたが,作品をリリースする度に,贅肉を削ぎ落とし,一つ一つの音を鋭利にしていくという感じで進化してきました.
この作品はもうジャズロックというよりは,フリージャズという感じで,最小限の音から鋭い音が攻め込んできます.ベースの音が印象的です.
全 16 トラック,全て即興という意味なのかな? 全て "Approximatio" という曲なのかな? 曲目らしきモノが載ってません.
"Pat Metheny Brad Mehldau: Vol.1" なんてアルバムが出るみたいですね.9/12(日本盤は9/27)発売予定みたいです.
シリーズ化もされるみたいですし,楽しみですね.
(Sic) | |
Alex Machacek Featuring Terry Bozzio
Abstract Logix 2006-08-15 |
バンド McHacek 名義の "Featuring Ourselves" で驚愕のデビューを果たし,その後 Terry Bozzio と bpm や Out Trio で活動している Alex Machacek の初のソロ作品です.
"Featuring Ourselves" 路線を期待している人も大いでしょうが,このアルバムは最近の活動の路線 bpm や Out Trio と同様の路線です.Terry Bozzio は 3 曲参加とのことですが,全曲に参加しているんじゃないの? と思えるような,ギターとドラム(打楽器)が音楽の骨格を作っている音楽です.
ドラム,パーカッションとギターによる,語りかけるような音楽と言った感じでしょうか.ただ,ギターリストのソロ作品ですから,bpm や Out Trio よりはギターが前面に出ており,言葉を語っているようなパーカッシブな演奏と,流麗なギターの同居が良くバランスしており,面白い作品に仕上っていると思います.女性ボーカルをフィーチャーした曲もあったりと,Out Trio 等とは明確に異なる部分もありますが,基本的にはそれらの延長線上にある音楽です.
bpm を最初聴いたときは,"Featuring Ourselves" 路線を期待していたので,ガクッと来ましたけど,bpm のライブ(海外のラジオ録音で未発売)や Out Trio で演奏もこなれたのか,私の耳も慣れたのか,結構面白い音楽と感じるようになっているので,このアルバムも楽しんで聴けています.
(私が運営に関係するサイトに関係する話題ですが) Fusion Music Line に ゲイリーバートン来日記念「ゲイリーバートンが現代ジャズに与えた影響」 という記事が掲載されています.
なかなか面白い文章で,思わずコンサートに行きたくなるようなものです.
アルゼンチンの Alas の 27 年ぶり(?)の新作.
プログレ店でしか入手出来ないかも知れませんが,プログレではないような.ペドロ・アズナールは一曲だけボーカルで参加のようです.
コンテンポラリーなタンゴ風のジャズという感じで,バンドネオンとピアノが印象的ですね.時折顔を出すギターはジャズっぽいです.音楽的なカテゴリとしては,ピアソラなんかと同じ枠に入りそうな曲と,ジャズっぽい曲が混じっている感じでしょうか.もちろん一曲の中でもそのような要素がまじりあっています.
5曲目がなかなかスリリングな演奏でバンドネオンプログレという感じ.上原ひろみっぽい雰囲気も.10曲目もアコースティックギターとピアノが,ちょっと RTF っぽいスリリングな感じの曲.