プリズムの新譜が 6/20 にリリースされるみたいですね.特典DVD付き.
Fusion
John McLaughlin / Industrial Zen
インダストリアル・ゼン | |
ジョン・マクラフリン ビル・エヴァンス ゲイリー・ハズバンド
ユニバーサルクラシック 2006-06-07 おすすめ平均 |
リリースからだいぶ経っていて,今更ですが,今でも結構聴いているので紹介.
このアルバムの前のスタジオ盤は "The Heart of Things" で 10 年前とのこと.へー.
最近,フュージョンとなると,「久々にフュージョン路線」とか言われて買ったりすると,歳を取っておとなしくなったなあ,と感じ,も一つピンと来ない場合が多いのですが,このアルバムはそんなことは全くなく,すばらしいです."Mahavishnu" とか "Adventures in Radioland" 辺りを彷彿とさせる,Mahavishunu Orchestra 後のフュージョン路線のマクラフリンという感じのフュージョンです.
もちろん,歳を重ねた事による落ち着いた雰囲気がありますし,それまでの色々なプロジェクトの味を出した曲も入っていたりしますが,全体的に弾きまくっているなあ,と感じさせるものです.マクラフリンはこうでなくては!
昔,高校生のころ,"Adventures in Radioland" が出たとき,確か最初はイタリアのマイナーレーベルから出たということで,入手困難に違いないと思い,頑張ってマニアックな LP(!) が置いてある店に行って,アルバムを買って聴いたときの興奮を思い出してしまいました.(^^;)
Pierre Moerlen’s Gong / Live
ライヴ(紙ジャケット仕様) | |
ピエール・ムーランズ・ゴング
BMG JAPAN 2006-10-25 おすすめ平均 |
"Downwind" 発売当時の 1979 年のライブ.
曲は Pierre Moerlen’s Gong という名前になる前の曲も交えて収録されており,パーカッシヴなゴングの魅力が堪能出来る好作品に仕上っています.
Mike Oldfield と Didier Malherbe が "Downwind" でゲスト参加.ビブラフォンやマリンバによるミニマル的なリフの上で伸びやかでテクニカルなフュージョンサウンドが演奏されます.他のアリスタ作品がミニマル的だったり,ポップな方向に流れていたりする中で,ストレートなジャズロック作品と言えるでしょう.
今回紙ジャケで再発された物の中では一番ジャズロック的な演奏ですね.Bon Lozaga も参加しており,後の Gongzilla の原点と言えるのかも?
高中正義 / Finger Dancin’
FINGER DANCIN’(紙ジャケット仕様) | |
高中正義 中村哲
ユニバーサルJ 2006-03-01 おすすめ平均 |
1980 年に 12 インチシングル (当時はそんな言い方なかったかも) の限定盤として発売されたもの.曲自体はベスト盤なんかに収録されていたみたいですが,紙ジャケで帯まで当時のものを再現した形で再発されています.
限定の企画盤みたいな感じながら,収録されている 4 曲は高中を代表する名曲揃いで,高中の代表作と言っても良いのではないでしょうか.
1 曲目の "Space Wagon" は,まさしく高中のアルバム 1 曲目に相応しい,美しくてポップでキ軽快な曲で,高中のギターが自在に動き回ります.2 曲目のバラードはじっと聞き入って,その美しさに落ち着いた気持ちになる幻想的な所のある曲,その曲がすーっと終わって,タイトル曲の "Finger Dancin’" が軽快に始まるところは涙がちょちょぎ出そうです.この曲も本当に高中の魅力が詰まったような代表曲ですね.4 曲目はちょっとブルージーな泣きのギターで,聴いているとじわじわと良さがしみわたるような名曲です.
まあ,どの曲も高中の魅力満載と言った曲が揃っている隠れた名盤です.やっぱり Kitty 時代の高中は良いなー.お手軽価格ですし,一家に一枚どうぞ.
Pierre Moerlen’s Gong / Downwind
ダウンウインド(紙ジャケット仕様) | |
ピエール・ムーランズ・ゴング
BMG JAPAN 2006-10-25 おすすめ平均 |
多彩なゲスト (Mike Oldfield, Mick Taylor, Steve Winwood, Didier Lockwood, Didier Malherbe) を迎えて Arista からリリースされた Pierre Moerlen’s Gong 名義での第一作目 (1979年).Arista からのリリースということもあるのか,それまでの Gong らしい曲と,ポップなボーカルナンバーを含む作品です.曲によりゲストの色を出しているからか,曲によって雰囲気が結構違う部分もあり,ゲストによりどう曲が変わるのか,ということも含めて楽しめるアルバムかも知れません.
演奏自体は時代を感じさせる部分もあるものの,ジャズロック調の Gong らしい曲については,オリジナリティに溢れ,スリリングで十分楽しめるものです.
Pierre Moerlen’s Gong らしい,ヴァイヴによるリフが印象的で,Lockwood のヴァイオリンをフィーチャーした 2 曲目や,Mike Oldfield らしさのある (本人参加) 3 曲目等のジャズロック系の曲は秀逸です.
(書きかけ)