KRAKATAU / 2 Worlds

「KRAKATAU新譜」で先日紹介したもののうちの一枚.6年ぶりの新譜で2アルバム同時リリースの一枚,とのこと.ライブ盤.

コンテンポラリーなエレクトリックジャズ,という感じで,民族楽器が使われているものの,それを意識させないぐらい自然に使われていて,逆にもう少し前面に押し出しても良いのでは?とすら思える部分もあります.もちろん,ポイントポイントではガムラン風味が顔を出し,インドネシアのバンドだなあと感じさせます.

中盤から後半にかけての静かな曲は,最初ちょっと中だるみっぽく感じましたが,良く聴いていると,ピアノのソロなんかも美しいジャズの中に,自然にインドネシア色が織り込まれていて,なかなか面白いです.蝸牛の神託 蝸牛のゴタク にもあったように,フェードアウトが多めなのが残念です.

Pierre Vervloesem / Rude

X-legged Sallyのギターリストの6作目のソロ (私はX-legged Sallyは聴いたことない).

パワー全開で疾走する攻撃的なインストロック.アヴァンギャルドですが,フリーというわけではなく,それなりにメロディはあります.レコメン的なある種の軽快なリズムが出てきたりしますが,圧巻はノイジーなギターが暴れ回る部分.音に重厚感はそれほどありませんが,迫力は満点です.

レコメン的なノリにクリムゾン系のハードな雰囲気を足した感じ.

Aphélandra / Aphélandra

キーボード中心の幻想的な香りのするシンフォニックロック.シンセによるかちっと枠にはまった感じがします.1976年作.

メンバーはよくわかりませんが,Crille Verdeaux (Clearlight) や Didier Lockwood が参加しています.そのせいか,Clearlight 的な感じもします.Didier Lockwood のバイオリン参加の曲はジャズロック的な香りも.Clearlight Symphony なんかもシンフォにジャズロック的なスパイスが利いていたような気がしますが,それと同様な感じがしますね.

機械的な音と美しいメロディのミックスが独特の味わいを見せます.

Atlas / Blå Vardag

ツインキーボードの 5 人組バンドの 1979 年作.

Genesisっぽいシンフォに北欧の爽快さを足したような音楽.開放的で明るい感じがします.インスト.

所々フュージョン的な爽やかさがあり,それとシンフォニック的なたおやかさが混ざり,ほっこりとした感じがしますね.ただ,インパクトという面で少し弱いかも?