Opeth / Heritage

Heritage
Heritage Opeth

Roadrunner Records 2011-09-20
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スウェーデンのメタルバンドの 10th.

デスメタルと紹介されていた気がするし,前作までは全編デス声ではないけど,デス声と非デス声の対比がそれはそれで面白かった気がしますが,今作は全面デス声なしで,デスメタルとは言えない作品になっています.というか「メタル」とも言えるかどうか微妙な所ですね.私はメタルは詳しくないし,Opeth に関してメタル的な要素を特に気に入って聴いていたわけではいので,これは大きな問題ではないですが.

前作 “Watershed” は,強弱の付け方が特に顕著で,全力投球の後に急停止するようなメリハリと,展開の急な変化が魅力的でかなり聴き込んでますが,今作はそこまで強弱はなくて,ある程度の緩急を付けた余裕のある展開という感じです.音楽スタイルは違うのですが,超絶技巧ハイテンションプログレから徐々に力の抜けた余裕のある程よい技巧の音楽に変化したイタリアの Deus Ex Machina 的な進化と同様の変化を感じました.

とは言っても,緩急を付けた展開,前のめりなリズムなど,Opeth の正常進化だな,と思わせる好作品と言えると思います.この作品に限って言えば,完全にプログレバンドとも言えるのではないでしょうか.

Ruphus / Let Your Light Shine

Let Your Light Shine
Let Your Light Shine Ruphus

Panorama 2006-03-27
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ノルウェーのジャズロック系バンドの 1976 年リリースの 3rd (?) アルバム.

かもめの Return to Forever 的な軽快でクールなジャズロック作品で幕を開ける作品です.全体的にこの時代のジャズロック,フュージョンの音です.北欧らしい涼しげな感じがしますね.

1st, 2nd いずれも作風が違っているみたいですが,演奏力には全く不安を感じさせない,ずっとジャズロック,フュージョンをやっていたような貫禄を感じますね.

Terje Rypdal プロデュースで,シンセも演奏しているみたいです.

Daigo Ichinose Duo / Mind

MILD
MILD 一ノ瀬大悟デュオ

USAKUMA RECORDS 2011-03-25
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コントラバスとギターのデュオ作品.2011年リリースの 1st アルバムですが,デュオ結成は 2007 年とか.

アヴァンギャルドというには整然,ジャズというには混沌という感じ.とにかく二人が空間を自在に使ってあの手この手で押し寄せてくるという感じですね.印象的なのは二人の出すパーカッシヴで破壊的にエッジの効いた音ですかね.

演奏にある程度のバリエーションはありますが,大きなスケールで見ると,もう少しバリエーション豊かな所も欲しいかも? と思う部分もあります.常に緊張感のあるピンと張りつめたような音が続きますのでスリリングでガンガン攻め込んで来るような音が楽しめます.

Bill Whelan / Riverdance Music From The Show

Riverdance: Music From The Show
Riverdance: Music From The Show Bill Whelan

Decca U.S. 2000-01-01
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Riverdance というアイリッシュダンスを中心にヨーロッパ全般のダンスの要素を取り入れたショーの音楽 (らしい ^^;).音楽の方もアイルランドのトラッドをベースにヨーロッパ各地の音楽との融合を図り,伝統楽器を中心に美しいコーラスなども入ったアコースティックな感じの音楽です.オーケストラやコーラスが効果的に使われています. ロックやクラシックなど様々な音楽の要素を取り入れた感じの音楽です.
静かなメロディで音楽は始まり,徐々にアコーディオンなどが加わり盛り上がっていきます.アイリッシュダンスの床を打つ音が曲をさらに盛り上げます.民族音楽的色彩を強く感じさせますが,それだけではなくうまい具合いにいろいろな音楽がミックスされているような感じでおすすめです.
さすがにショーの音楽だけあって,CD 1 枚という単位で聴くべきもので,一貫したテーマがあるという点,様々な音楽の融合という点からプログレッシブロックとして語る事もできる音楽で,シンフォプログレファンにもおすすめです.
(昔書いたレビューに加筆・修正)

Quorum / Klubkin’s Voyage (Клубкино Путешествие)

ロシアのバンドの 2011 年デビュー作.
ロシアには珍しいカラッとした明るい感じの正統派シンフォ作で,王道を行くような感じがします.
ネオプログレ的な明るさがあって,ロシアのロックにありがちな影がないんですが,それでもロシア的なぴちっと計算されたクラシックのような緻密さはあります.インストパートはスケールの大きさとたたみかけるような展開が気持ちよいです.
ヴォーカルがロシア語なのもあって,所々「ロシア感満載キタキター」と感じる所もうれしいところです.