Amenophis / Amenophis

ホワッとしたギターが特徴的なドイツのシンフォニック系バンド。ほぼインストで、全体的にあまりアクの強くないさらっとした感じの音楽ですね.

スケールの比較的大きなシンフォニックサウンドで,コテコテではないですが,比較的ドラマチックなフレーズをさらりと弾くギターが好印象です。とてもトリオだとは思えない美しいシンフォニックサウンドは、キーボードのおかげでしょう。どちらかというと内省的な感じです が,暗くはありません。

時折顔を出すアコースティックギターもよいアクセントになっていますね。4 曲目の 20 分を越す組曲が特に荘大で美しいです。

CD 後半はアンリリースドのボーナストラックですが、そちらは各メンバーのソロプレイを中心とした,静かな内省的な曲が中心です。

Soul Enema / Of Clans and Clones and Clowns

イスラエルのバンドの 2017 年作。

「強力な女性ヴォーカルをフィーチャーした激テク・ヘヴィ・シンフォ」という売りで買いましたが、ちょっとトリッキーな感じのする女性ボーカルをフィーチャーしたコンテンポラリーなジャズ・ロックという感じです。出だしで女性ボーカルが入ってるとちょっと入って行きづらいかもしれませんが、ずっと聴いていると普通にジャズ・ロックしてきますので、とりあえず一曲は通しで聴くことをおすすめします。

少し地中海〜中東なエキゾチックな雰囲気を漂わせながら、叙情的かつテクニカルなジャズ・ロックを演奏していてなかなか聞き入ってしまいます。時折顔を覗かせるレコメン風なノリもよりギミックに富んだ雰囲気を出していて魅力です。

Kotebel / Cosmology

スペインの超絶技巧派シンフォバンドの 5 年ぶりとなる 2017 年作品。

前作で受けた衝撃そのままの突っかかるような音楽はそのままです。ピアノが少し不安定な強迫的なイマジネーション膨らみそうな美しい音を奏でる一方で、一見シンフォ的なメロディを演奏するのには向いてないように思えるギターによるシンフォニック的フレーズが逆に魅力となっています。ギターの後ろのピアノの美しいバッキング的な音があるからギターが余計に引き立つのかも。

今作はパーカッションが特徴的なリズムの部分があったり、フルートの奏でる音が印象的だったりと、前作と共通する印象を与えつつもプラスαで新しい展開も感じさせます。

Sky Architect / Nomad

オランダのバンドの 2017 年作 4th の模様。

オランダと言えばポップで親しみやすいプログレが多い印象ですが、これは突っかかるようなギミックの効いたテクニカルなプログレです。ただ、ボーカルが入る部分は比較的ソリッドなロックという感じがします。テクニカルさとある程度の叙情的な色彩が混じったところが他にないオリジナリティを感じさせます。

Adonis Mitzelos / Beyond the light

ギリシャのギターリスト。録音は 1994 ~ 1999 年に N.Y. で行なわれたようです。Spyro Gyra (Fusion の方) のメンバーが参加しているのが面白いです。

音楽的にはシンフォニック色の濃い美しい音楽とギリシャの民族色の強い曲と Fusion が混在している感じで、1 ~ 7 曲目を占める組曲がその特徴をもっともよく現しています。組曲は非常によく構成されていて、色々な雰囲気の音楽の混在も自然に流れていきます。

面白いのは Fusion の Spyro Gyra のメンバーがシンフォニック色の濃い曲にも参加している事です。いつもの Spyro Gyra とはまた違っていて面白いですね。でも、いつもながらの Spyro Gyra 的なモロ Fusion の曲も入っています。シンフォ的な曲を Spyro Gyra メンバーが Fusion 的な演奏をし、Adonis Mitzelos がロック調に演奏している所は特に面白いです。

女性ボーカルの入った曲は非常にギリシャ的な静かで美しい曲で、こちらもまたすばらしいです。

(2000年に書いたレビュー)