interpose+ / Indifferent

日本のプログレバンドの 2007 年作 2nd.

色々なレビューを読んでいると,基本的にはシンフォプログレということで,そこにジャズ風味がある,というようなレビューもありますね.プログレという枠で括ると,多分そういうことになるのでしょうけど,私の印象は少し違いました.

透明感のある女性ボーカルを前面に出した,シンフォプログレ風の音を出すロックと言った所でしょうか.シンフォプログレ風の音というのは,本当にそれっぽいキーボードの音 (ムーグですか?) がソレで,曲自体は普通のロックという印象です.ソロやインスト部分にこういったシンフォ風の音やジャズというよりはフュージョン的な演奏を織り込んで,透明感のあるボーカルをより浮きだたせ,美しく幻想的な曲に仕上げているという感じです.

私はこういう透明感のある透き通った女性ボーカルが本当に好きで,このボーカルが,日本的で少しドラマチックな,でも内省的だけではなく外へのエネルギーや希望を感じさせる曲を歌う所を聴いていると,本当に感動的な気分になれます.

VIII Strada / La Leggenda Della Grande Porta

イタリアのバンドの 2008 年デビュー作.

少しメタリックな雰囲気を漂わせた,非常にイタリアっぽい匂いをプンプンさせたバンドです.Deus Ex Machina や D.F.A. 等のテクニカルなバンドに共通するようなカチッとした演奏に,イタリア語による情熱的なボーカル,泣きのメロディも交えながらも,プログレ的なヒネリを加えた演奏が特徴です.

畳み掛けるように迫って来る所,叙情的に美しく流れる所が交差して,メリハリの付いた構成です.一曲の中でも色々な展開が楽しめる,非常にオススメの一枚.イタリアンプログレの新星あらわる! と言った感じですね.

Clearlight / Infinite Symphony

2003年作.

Symphony, Symphony II と同じテーマで, これが究極の出来とい
うことでしょうか. 確かに以前気になったような部分はなくて, すんなり良い出来だなあと思える作品に仕上がってますね.
Cyrille Verdeaux もインタビューで「頭の中にあったイメージに
近づいた」「前作の延長線上にあるものでなく本物」と言っています
が, その通りのように思います.

独特の浮遊感を持つシンフォ的な側面とギターやサックスの
Fusion 的なソロのスリリングさが同居しています. 音は全体的にや
わらかい感じで, 以前よりもよりエモーショナルで人間味が増してい
るような気がします.

Didier Malherbe も参加.

(2004年に書いたレビュー)

Atoll / Illian, J’entends gronder la Terre

Illian: J’Entends Gronder la Terre
Illian: J'Entends Gronder la Terre Christian Beya

Musea  2004-01-27
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おすすめ平均  star
star再再結成アトール

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前作から 14 年の間隔を開けてリリースされた 2003 年作.

前半はプログレとは言えないが高品質なロック. フランス語のボー
カルが独特な雰囲気を出しています.後半はシンフォ的な風味をプラ
スしたサウンド.全体的に大規模な曲はないのですが,緻密な演奏と
ギターによる伸びやかなシンフォフレーズにより,実際以上にシンフォ
的な印象が強く出ています.

緻密な演奏は前後半を通じて言えることで, 安定した演奏で安心
して聞けるところはさすがです.ネオプログレ系のような派手さはな
く,どちらかというとこじんまりした曲にも関わらず,シンフォ色が
出せているのは, その緻密さとシンフォ的なソロを取るギターの安定
感のおかげかもしれません.

(2004年1月に書いたレビューを一部修整)

Asia Minor / Between Flesh and Divine

Between Flesh and Divine
Between Flesh and Divine Asia Minor

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おすすめ平均  star
star傑作と言って良いでしょう
starトルキッシュプログレの最高峰

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時には叙情的に静かに,時には情熱的に激しく曲が進行する 81 年の 2nd .フルートの音色も美しく物悲しく,激しい部分でも叙情 的な感じをたえず漂わせながら演奏されます.メロディも演奏も少し も古くさくない現代的な感じで,1st に比べても少しあか抜けた感じ がします.1st に比べてはテクニカルな部分が陰を潜め,叙情的・情 熱的な所が表にでてきた感じがします.とは言っても,だいたいにお いては 1st のイメージを継承しています.

こういう少し激しく情熱的 (コテコテではない) なメロディ (特 にギターなんか) は日本のフュージョンにも通じるところがあって, 日本人好みではないでしょうかね.Snow Goose 時代の Camel をもう少し情熱的に激しくしたような感じです.フルートが中 心の静かな部分は Camel っぽいです.

(昔書いたレビュー)