Bandhada / Bandhada

久々に演奏のつたない南米らしい (?) バンドを聴きました.曲は本当にすばらしく,あとは演奏テクニックを磨くだけ.(^_^;)

基本的にはメロディアスで涼しげなフュージョン系のバンドでしょうか.

と言っても,そんなにひどいことはなくて,アドリブのアイデアに技術がついていってなかったりしてつっかかるような感じになったりという感じかな.あと楽器間のアンサンブルもちょっとずれたような感じかな.

フルートの清涼感溢れる演奏が特徴的で,スペインの Gotic とかかもめの Return to Forever の B 面
(CD時代なのに… :p) の "Sometime Ago/La Fiesta"
を感じさせる,南米らしい叙情さとカリブ的清涼感があります.

今後に期待,と言っても 1984 年作か… 下手で聴けないってことはないのでご安心.

Matraz / Tiempo

組曲3曲の全4曲による作品.1999年の自主製作でリマスターで再発されたもののようです.

南米独特の胸を焦がすようなラブソング的 (歌詞が何なのかは知らんけど :-p) なボーカルの部分がもひとつフツーのポップス的なのと
(スペイン語なんでそれなりに味はあるけど 🙂
その後攻撃的な前のめりのクリムゾン的部分が最初ミスマッチかなと思いきや,曲が進むにしたがってその辺りこなれてきて,非常に高品質なシンフォ作品に仕
上がってます.

さすが演奏しているうちに馴染んでくるんだななんて思うけど,別に一発録りじゃないですよね.ははは.

最後の曲なんて素晴らしい.ジャズロック的なピアノとか,最高にスリリングです.聴いているうちに南米的ボーカル部分とシンフォ・ジャズロック部分の変化も楽しめたりして.

Lost World / Trajectories

ロシアのバンド.モスクワ高等音楽院の学生3人+ボーカルというバンドらしい.確かに曲にしても演奏にしてもそういう雰囲気が感じられますね.

かなり内向的な曲に,ロシアらしいカチッとした感じの演奏です.ハードな感じの曲よりは,ダークで吸い込まれそうなアコースティックな曲の方が良いです.シンフォファンにはかなりおすすめ.

Hot Fur / Hot Fur

イスラエルのジャズロック系バンド.

カンタベリな雰囲気も漂っている開放的なホーン中心のジャズロック.小刻みな感じの演奏でザッパっぽい部分も感じられる.女性ボーカルが入ってちょっとしっとりした感じになる曲も.ホーンのキレの良い演奏が気持ち良いです.

JAIME ROSAS CUARTETO / Creciendo

チリの Entrance のキーボーディストのバンド.ハイテクでスピーディなシンフォニックロック.

前のめりで畳み掛けるように一気に迫ってくるようなサウンド.重厚感のあるハイテクキーボードによるシンフォサウンドと,速弾きの少しメタルチックなギターによるテクニカルサウンドが息もつかせぬペースで攻め込んで来ます.時おり南米独特の叙情性も顔を覗かせますね.