Steve Clarke & Network / L.N.C.

Network の 5th アルバム。今までの作品は Tim Crowther と Steve Clarke を中心とした セッション作品という感じだったけど、この作品は Steve Clarke 個人の趣味のセッションと いう雰囲気が強くなっています。というのも Tim Crowther があまり目立たないからですね。

Jan Hammer, Keith More, Tom Coster などの凄腕を集めて作られたこの作品はなんとジャズ・ ロックベースのデスメタル。

そういうわけで、今までの作品を聴いた人に素直に勧める事は出来ないんですが、ジャズ・ ロックにデス声のボーカルが乗っかっているという感じなので、デス声さえ拒否反応がなければ オッケーじゃないでしょうかね。ま、この作品以外が気に入った人で「デス声大丈夫」って人 はかなり珍しいでしょうけどね (笑) 。

(2001 年に書いたレビューを調整)

Solaris / Live in Los Angeles

1995 年の ProgFest の演奏を収めたライブ盤。あの火星年代記がライブで蘇る!

スタジオ盤のカチッとした演奏に少し荒々しさを加えながらも、緻密さは全く失われていないという演奏で、私はスタジオ盤よりもこちらを先に聴いたというのもあり、まずはこちらを推します。

古き良き時代のピコピコ、ピューピューとした電子音が混じるアナログシンセに、コテコテの泣きのメロディのギターと叙情的なフルートという一見アンマッチな組み合わせが、時代物のSFちっくな雰囲気と、歴史物的な雰囲気を出しており、タイトルの「年代記」というタイトルとよくマッチしてる気がします。この組み合わせだからこそ、コテコテすぎる泣きのギターもクサくならず、全体的にまさしくシンフォロックという感じの壮大さを感じさせてくれます。