Being & Time / Being & Time

ギターとベースの 2 人によるユニットの 2009 年 1st.

硬質でテクニカルなジャズロック作品.難波弘之氏絶賛の言葉「真のブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックの後継者は…」のブリティッシュロックってのはちょっと分からないですが,まあ音楽の素晴らしさとは別ですね.

日本の Prism (Nothin’ Unusual 以降) を感じる部分も多く,キレのある緊張感あふれる演奏が印象的ですね.ギターの流れるようなソロが気持ちよいです.

Arcadelt / Enjoypan

なぜかジャケットにカタカナでバンド名が書いてあり,ライナーも日本語なアルバム.と思ったら,公式ページによると『"Enjoypan" limited edition for Japan』と書かれていました.2009年の作品ですが,1996年に "Enjoy" というタイトルで出しているアルバムからの曲中心の 5 曲入りです.1992年にローマで結成されたようで,2009年再結成とあります.

Genesis由来のネオプログレバンドに,イタリア的な音の分厚さと情熱的な味を少し足したような感じです.ポップさとプログレさのバランスも良く聴きやすく,ある程度のトリッキーさもあって最後まで飽きずに聴けますね.出だしシアトリカルな感じのボーカルで幕を開けますが,後半はあまりそういうのを感じない気もします.ちょっと王道すぎて,もう少し特徴があると良い気もしますが,演奏もしっかりしていて,曲も良く,気持ちよく聴けるアルバムだと思います.

Fugu / Harmonia Maudit

Harmonia Maudit
Harmonia Maudit Fugu

Musea  2001-01-01
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おすすめ平均  star
star一瞬UK?と思わせる謎多きジャズロックサウンド

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フランスのバンドの 2000 年作 (多分).Holdsworth 系の ギターが特徴的なジャズロックバンドが登場です.ジャケットは外国の映画に出てくるような変な日本って感じの,無意味 な漢字が並んだり,日の丸があったりするジャケットですが,音楽は至ってまともです(笑).

ゆったりとしているリズムの上で自在に動くギターが特徴的です.ゆったりとしたリズム とは言っても,何か変なリズムで一筋縄ではいかない感じです (笑).アコースティックギター とエレキギターを効果的に使い分けてメリハリを付けていますし,ちょっと愁いを含んだ テクニカルなギターで,曲も素晴らしいので,退屈しません.

Holdsworth の好きな人だけでなく,日本の Prism が好きな人 (Nothin Unusual 以降あたりですが) などジャズロック系の音楽が好きな人に おすすめです.

(2000年に書いたレビューを一部変更,加筆)